石積みの世界

土木部のI上君が、通販で ”ポイズン リム一バ-” なる商品を購入してほしいと

言ってきました。

”ポイズン リム一バ一”  :::ico113::: 訳すと ”毒吸出し器” です。

こんな物騒なものを何に使うかというと、この時期、弊社では諏訪市と茅野市を結ぶ

”大動脈”  :::ico113::: 上川通勤バイパスの草刈り作業をさせていただいております。

弊社一の ”草刈マスタ一” I上君が担当しているのですが、

草刈作業中、蜂、そしてヘビにかまれた時の対策に、常備しておきたいとのこと。

お お前 通勤バイパスにそんなにヘビがでるのか :::ico45:::

蜂はともかく、極度の ”ヘビ恐怖症” の私はそれを聞いただけで、

血圧が一気に100を切りました :::ico9:::

”ああ 去年はかなりいましたよ かまれはしなかったですけどね”

かまれるとかそういう問題ではなく、で、でるのかあ :::ico88:::

イザとなったら草刈作業を手伝おうと思っていた私・・

I上君 すまん 無理だ :::ico158:::

 

お城に行って必ず目にするのが「石垣」

この石垣だけを目当てにお城をまわる方もいるとか・・

ディ一プな世界です。

ところで石垣も積み方によって、色々な種類があるんですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

高知城の石垣です。

こんなように ”あるがままの石を積んでいく” 方法は「野面積(のづらづみ)」といいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

野面積の欠点は、石と石の間に隙間ができてしまうこと。

不安定になることに加え、隙間を足掛かりにして敵が登ってきてしまうんですね :::ico8:::

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それでこのように隙間に小石を詰めるのが一般的。

それにしても高知城の石垣は高さもあって、素晴らしく立派でしたよ :::ico54:::

その後訪れたのが会津若松城なのですが、んん ❓

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

高知城の石垣とは明らかに違います。

この積み方は「打込接(うちこみはぎ)」といって、16世紀後半になって急速に発展した方法。

石を積む前に打ち欠くなどして加工し、石同士の隙間を減らす積み方です。

石垣の表面が豆腐を切ったようにきれいになっていますね :::ico68:::

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おや 会津若松城 天守閣下は野面積ではないですか 💡

おそらくここは一番古くに作られた場所で、その後増築されていったのでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これは会津若松城のお堀の石垣

見事な打込接の石垣です。

上の部分を見ると、隙間にコンクリ一トを流し込んで、補強をしたようですね。

そして石積みの最終形が「切込接(きりこみはぎ)」

関ヶ原の戦いの後に発展した技術で、ついには石同士がピッタリあうように接合面が加工され、

石同士の隙間は完全に消滅します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

資料画像

 

江戸城、切込接の石垣です。

見事です ❗

素晴らしくきれいです :::ico24:::

ここまでくるともはや ”ブロック積” と変わりませんね。

しかしご覧のとおり隙間がないように石を加工する必要があることから、相当手間がかかったようです。

なので、実際に近世城郭で最も見かけることが多いのは打込接ということらしいですよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

会津若松城のここの石垣 よかったなあ :::ico76:::

中央部やや左寄りの六角形をしている大きな石とその上の石。

こやつらのでかいこと 😯                         小松 明